【5月26日 AFP】米ニューヨーク市で23日、公衆電話の最後のブースが撤去された。

 最後の1台は、マンハッタン(Manhattan)7番街50丁目の角にあった。無料WiFiや携帯電話に通信手段が取って代わった今、一つの時代が終わりを告げた。

 ニューヨークの公衆電話は、コミックからハリウッド(Hollywood)映画やテレビ番組まで、ポップカルチャーに広く登場した。

 だが、2000年代初頭からの携帯電話の普及、2010年代以降のスマートフォンの爆発的拡大で、公衆電話はニューヨークの街角から姿を消し始め、さらに2015年、無料WiFiスポット「リンクNYC(LinkNYC)」が随所に導入されたことがとどめとなった。

 コミックや映画の『スーパーマン(Superman)』では、主人公の新聞記者クラーク・ケント(Clark Kent)が変身するときに使ったニューヨークの公衆電話。当局は不使用となったマンハッタン地区4か所のブースを残すとしており、ファンはひとまず安心するだろう。(c)AFP