【11月18日 AFP】ほぼ利用されることがなくなっている米ニューヨーク(New York)の公衆電話が近く、無料でWiFiなどのサービスを提供するハイテクの端末に交換される見通しだ。同市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長が17日、発表した。

 デブラシオ市長によると、新たに導入される「リンクNYC(LinkNYC)」システムは、「自治体レベルでは世界最速かつ最大規模のWiFiネットワーク」だという。

 2015年以降、同市の5つの区で段階的に、最長45メートルの範囲内でインターネットが利用可能な端末が最大1万個設置される。

 この端末を備えるステーションにはタッチスクリーンが採用され、携帯電話やタブレットの充電、緊急サービスへのアクセスができるほか、無料で市内通話ができる。

 同市長によれば、来月にも市当局の委員会がこのプロジェクトについて協議する予定で、委員会の承認を得れば、テクノロジー企業のコンソーシアム、シティーブリッジ(CityBridge)グループが設置などを請け負うことになる。

 このほか市長は、プロジェクトはデジタル広告を通じて資金調達する予定で、「納税者への負担はない」と説明。システム導入から12年間で5億ドル(約580億円)以上の利益と100~150件の雇用を生み出す見通しだと語った。(c)AFP