【5月24日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は23日、女子シングルス1回戦が行われ、4度の四大大会(グランドスラム)優勝を誇る大坂なおみ(Naomi Osaka)は第27シードのアマンダ・アニシモバ(Amanda Anisimova、米国)に5-7、4-6で敗れ、初戦で姿を消した。大坂は試合後の記者会見で、来月開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)について、世界ランキングポイントが付与されないことから欠場する可能性を示唆した。

 大坂は昨年の全仏オープンで、試合後の記者会見を拒否した後、うつとの闘いに苦しんでいたことを告白。大会を途中棄権し、物議を醸した。

 今年の1回戦ではダフルフォールト8本、アンフォーストエラー29本と、ミスを連発。連覇を阻止された3月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に続き、再びアニシモバに敗北を喫した。

 ウィンブルドンでは、主催者がウクライナ侵攻を理由にロシアとベラルーシの選手の出場を禁止。これを受け男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)は先週、ウィンブルドンで世界ランキングのポイントを与えないことを決定した。

 大坂は記者会見で、「この決定が、芝生に向かう自分の心理に影響している。出場するかどうか確信できない」と説明。「グラス(芝)コートで経験を積むためにぜひ行きたいと思っているけれど、それと同時に、無意味だとは言いたくないが、私はランキングが上がることでやる気が出るタイプの選手」と語った。

「この措置の意図は良かったが、実行の仕方が混乱している」とし、「ポイントの問題に関しては、少し右往左往になることは間違いない。その後、自分の決断をすると思う」と述べた。(c)AFP