【5月23日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は22日、男子シングルス1回戦が行われ、準優勝2回のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は3-6、2-6、4-6でウーゴ・デリアン(Hugo Dellien、ボリビア)に敗れ、2年連続の初戦敗退となった。ティエムは試合後、ベストの状態に戻るまでには「もう数か月」かかると話した。

 ティエムは手首のけがとの闘いを長く強いられ、かつて最高3位だった世界ランキングは現在190位まで落ちている。3月の復帰後は6戦全敗。最後に勝利したのは昨年5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2021)で、これで連敗は10に伸びた。

 全仏では2016年から20年まで毎年ベスト8以上に入り、18年と19年にはラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に次ぐ準優勝を経験したが、今は「練習でも思ったようなプレーができない」状況だ。

 この日の試合については「全く良くなかったが、これが現実。時間がかかるのは分かっていたし、ここで戦っている選手は全員レベルが非常に高い。自分はまだその域にいない」とし、「我慢強くやらなくてはいけないし、またトップ選手に勝てる準備ができたと言えるようになるには、もう数か月かかると思う」と話した。(c)AFP