【5月23日 AFP】22F1第6戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2022)は22日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の昨季王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がトラブルを乗り越えて優勝し、痛恨のリタイアに終わったフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)から総合首位の座を奪った。

 2位に入ったセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とともに、レッドブル勢ワンツーフィニッシュを果たしたフェルスタッペンは、キャリア通算24勝目を挙げ、今季はこれで3連勝となった。

 一方、レース前まで総合トップに立っていたルクレールは、今大会もフリー走行から圧倒的な速さを見せ、決勝もポールポジションから出てトップを守っていたが、エンジントラブルでリタイアを強いられた。これで総合ポイントはフェルスタッペンが110点、ルクレールが104点となっている。

 フェルスタッペンはレース序盤にコースアウトし、マシントラブルにも見舞われたが、逆境を乗り越えてすさまじい走りを披露。チームメートのペレスにも助けられ、2016年に10代でF1初勝利を飾ったとき以来となるカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)2勝目を挙げた。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、「前半と後半で別のレースだった」と振り返り、「われわれも非常に速かったが、シャルルのことは残念で、彼が残っていれば面白い争いになっただろう」とコメントした。フェルスタッペンに前を譲るようペレスに指示した判断については、「われわれには2台を完走させる責任がある。ああするのが正しかった」と正当性を主張した。

 ジョージ・ラッセル(George Russell)が3位に入ってメルセデスAMG(Mercedes AMG)復調を印象づけ、フェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が4位、1周目に他選手と接触しながらも見事な走りを見せたメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が5位、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が6位に入った。

 以下はアルピーヌ(Alpine F1)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が続き、アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)が10位入賞を果たした。(c)AFP