【5月17日 AFP】21-22イタリア・セリエAは16日、第37節の試合が行われ、今季限りでユベントス(Juventus)を退団するDFジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)が本拠地のファンに別れを告げた。試合はラツィオ(SS Lazio)がラストプレーで2-2の引き分けに持ち込み、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2022-23)出場権を獲得した。

 ユベントスのファンは試合前、キエッリーニの背番号「3」を巨大なコレオグラフィーで披露すると、「唯一無二のキャプテン」というチャントを飛ばし、同選手が18分にベンチに下がると万雷の拍手を送った。

 ユベントスがインテル(Inter Milan)に敗れて優勝を逃した11日のイタリア杯(Italian Cup 2021-22)決勝の後、37歳のキエッリーニは今季で退団することを明かした。

 18年にわたるユベントスでのキャリアで、9度のリーグ優勝などさまざまなタイトルを獲得してきたキエッリーニは、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に「感動的な一日」と語り、「まだ高いレベルでプレー」できると思うと付け加えた。

 すでにイタリア代表からの引退を明かしていたキエッリーニは、ユベントスを退団すると発表した後、現役を退くかどうかについて検討すると述べていた。

 キエッリーニは「現時点では分からない」とコメントしつつ、「物事を考える必要がある。一日では下せない決断」と続けた。

 途中交代となったキエッリーニは、同じく今季限りでの退団が決定しているパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)にキャプテンマークを手渡した。

 アルゼンチン代表FWで、2015年からユベントスでプレーしている28歳のディバラは今年初め、昨年秋に達した口頭合意がクラブから撤回されて契約更新されないことになったため、今季での退団が決まった。

 アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のゴールで36分に2-0とリードしたユベントスは、チームを離れる2人のスターを送り出すはなむけの勝利に向けて順調に進んでいるかに思われた。

 しかし51分、アレックス・サンドロ(Alex Sandro)がオウンゴールを献上すると、96分にはGKマッティア・ペリン(Mattia Perin)がボールをはじいたところを角度のない場所からセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(Sergej Milinkovic-Savic)に詰められ、土壇場で追いつかれた。(c)AFP