【5月15日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2022)は14日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第9シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)は6-4、1-6、7-5でダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)に勝利し、第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)との決勝に駒を進めた。

 前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)を制し、アラブ諸国かアフリカの選手として初めてWTA 1000大会で優勝したジャバー。この日は準々決勝に続く見事な粘りでカサキナとの激闘を制し、シフィオンテクとの決勝ではさらなる歴史をつくることを目指す。

 第1セットは簡単に獲得したジャバーだったが、第2セットに入ると相手に振り回され、セットカウント1-1のタイに持ち込まれた。第3セットも苦しい展開の中、4-5で迎えた第10ゲームには相手のサービスゲームでマッチポイントを握られたが、ここをしのいでブレークすると、さらに2ゲーム連取で決勝行きを決めた。

 第4シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)と対戦した準々決勝でも、ジャバーは第1セットを落とし、第2セットも2-5とされたところから逆転勝ちを収めて勝ち上がってきている。

 ジャバーは「自分にとっては、特に精神面でとても大きな試合になった。マッチポイントを取られたところからでも逆転できるということを、きょうは証明できた」と手応えを口にし、「それがとても大きい。精神面での強さを維持したい。あしたはメンタルがすべての試合になる」とコメントした。

 一方、世界ランキング1位のシフィオンテクは、準決勝でアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を6-2、6-1のストレートで退け、手のつけられない状態を維持しているように見える。シフィオンテクはこれで5大会連続の決勝進出で、2015年のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)以来となるマッチ27連勝を飾っている。(c)AFP