【5月15日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2022)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-3で第5シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を下して決勝に進出するとともに、マッチ通算1000勝を達成した。

 得意のイタリア国際で4年連続12回目の決勝に進出したジョコビッチは、来週の全仏オープン(French Open 2022)を前に6回目の優勝を目指す。決勝ではモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)王者で第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。

 観客から温かい拍手で歓迎され、試合後には1000勝記念のケーキをプレゼントされたジョコビッチは「1000勝を祝いたい場所が世界で二つあるとしたら、セルビアかここローマだった」とイタリア語でコメントした。

「次の1000勝を目指したい」

 すでに世界ランキング1位の維持と、1位在位期間が通算370週に伸びることを確定させているジョコビッチは、試合開始から4ゲームを連取し、そのまま押し切った。ルードも面白いテニスを披露し、何本か激しいラリー戦を制したが相手を本気で脅かすには至らず。第2セットは拮抗(きっこう)した展開からジョコビッチが第7ゲームでブレークを奪うと、第9ゲームに1本目のマッチポイントを獲得して勝利した。

 ジョコビッチとチチパスという決勝カードは、昨年の全仏決勝と同じ顔合わせで、そのときは5セットの激闘の末にジョコビッチが勝利している。

 チチパスは第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)との熱戦に4-6、6-3、6-3の逆転で勝利し、決勝に進出した。(c)AFP/Terry DALEY