【5月13日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2022)は12日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は第13シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に6-1、5-7、2-6で黒星。試合後、足のけがが再発したと訴えた。

 イタリア国際は歴代最多10度の優勝を誇り、2009年以降は毎回ベスト8以上に残っていた大会だったが、新星カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)の脅威にも直面している中で、全仏オープン(French Open 2022)へ向けて不安になる敗戦となった。

 最終セットに入って足を引きずり始めたナダルは、第2セットでけがが再発したと説明し、13回の優勝を誇る全仏オープン出場の可否については明言しなかった。

 ナダルは「負傷したわけではない。ただ自分はけがと共に生きている選手というだけだ」と述べつつ、「残念ながら抱えてしまっているもので、毎日が難しいものになっている。懸命に努力しているが、もちろん難しい。練習できない日も多い」と続けた。

「デニスから何も奪いたくない。きょうは彼の日だったし、称賛したい」

 前回大会の3回戦でもナダルと対戦し、その時はあと一歩のところまで追い詰めながら敗れていたシャポバロフは、準々決勝で第5シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と対戦する。

 一方、昨年準優勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、今大会で約1年3か月ぶりの勝ち星を挙げていたスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を6-2、6-2で下し、6度目の優勝に向けて前進した。

 第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)はアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に6-3、7-6(7-5)で勝利。マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を6-3、4-6、6-4で下したクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)と準々決勝で対戦する。

 また、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)を制した第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は、カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)に苦戦を強いられるも4-6、6-0、6-3で勝利し、準々決勝で第10シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と顔を合わせることになった。(c)AFP/Terry DALEY