【5月14日 AFP】ボクシング、元世界スーパーライト級2団体統一王者のアミール・カーン(Amir Khan、英国)が13日、現役引退を表明した。プロ17年間の通算戦績は40戦34勝。

 カーンは自身のツイッター(Twitter)で、「グローブを置くときが来た。27年にわたってこれほど素晴らしいキャリアを過ごすことができ、幸せに感じている。一緒に仕事をしてきた素晴らしいチームをはじめ、家族や友人、ファンがくれた愛情と支援に心から感謝したい」とつづった。

 35歳のカーンは、2004年アテネ五輪でライト級の銀メダルを獲得した後、プロ転向から18連勝を記録。2009年にWBA、2011年にIBFのスーパーライト級王座を獲得し、世代を代表する英国人ボクサーの一人となった。

 2016年には二つ階級を上げ、WBC世界ミドル級タイトルマッチで「カネロ(Canelo)」こと王者サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)と拳を交えたが6回KO負け。2019年にはテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)が持つWBO世界ウエルター級王座に挑んだが、同じく6回にTKOで屈した。

 今年2月には、英マンチェスターで長年のライバルである同胞のケル・ブルック(Kell Brook)との因縁対決に臨んだが、6回TKO負けを喫し、これがキャリア最後の試合となった。(c)AFP