【4月4日 AFP】ボクシング、元世界スーパーライト級王者のアミール・カーン(Amir Khan、英国)は3日、キャリア最後に戦うならマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)との高額ファイトか、ケル・ブルック(Kell Brook)との同胞対決を望んでいると明かした。

 昨年7月にサウジアラビアで行われたビリー・ディブ(Billy Dib、オーストラリア)戦での勝利が最後の試合となっている33歳のカーンは、現役引退を考えていると報じられたが、ハイレベルな相手との対戦で花道を飾ることに意欲をみせた。

 カーンはインスタグラム(Instagram)の動画でプロモーターのエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏に対し、「自分にはあと数試合しか残されていない。少なくとも1、2試合だ」と訴えた。

「ビッグファイトが自分を鼓舞してくれる。大金を稼ぎ、世界タイトルも獲得したら、何がモチベーションになる?」「マニー・パッキャオとのファイトはでかい。それはどこであってもだ。それから、ケル・ブルックと英国で大きな試合がしたい」

 わずか17歳で五輪銀メダルに輝いたカーンは、プロとしてはスーパーライト級で二つのタイトルを獲得。しかし、2016年に「カネロ(Canelo)」ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)と戦った以外は、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)氏やパッキャオといった世界的なボクサーとのファイトは実現していない。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で英国全土がロックダウン(都市封鎖)となっている中、カーンの次のファイトがいつになるかは不透明な状況となっている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、ボクシングを含めた主要スポーツは世界中で活動停止状態となっている。

 カーンは、「ファイトを望んでいるけれど、新型コロナウイルスがいつまで続くか分からない」と話した。(c)AFP