【5月12日 AFP】女子テニス、元世界ランキング3位のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)は11日、ロシアによる母国侵攻で「疲弊している」とし、5月22日〜6月5日に行われる四大大会(グランドスラム)の全仏オープン(French Open 2022)を欠場するとAFPに明かした。

 スビトリーナは3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)とマイアミ・オープン(Miami Open 2022)でいずれも初戦敗退した後、心身の疲労を理由に休養を宣言。以来、実戦から離れている。

 今週、故郷のオデーサ(Odessa)がロシアによるミサイル攻撃を受けたスビトリーナ。両親ときょうだいはすでにウクライナを離れているが、他の家族はオデーサに残って「地下で隠れている」状況だという。

 そうした中で「毎回連絡を取ったり、仲間や家族に恐ろしいことが次々と起こるのを見たりするたび、精神的に疲弊している」と明かし、「明日、ひょっとしたら1時間後にはどうなるか分からず、すべてのウクライナの人にとって本当に怖い状況。不安が絶えない」と話した。(c)AFP