【5月12日 AFP】カナダの体操選手のグループが11日、数十年にわたって虐待や不適切な選手の扱いを容認してきたとして、同国体操協会(Gymnastics Canada)と州の連盟を提訴した。

 AFPが入手した訴状のコピーには、「今回の訴訟は、州連盟とカナダ体操協会の監督と管理の下で、カナダの体操選手が受けた身体的、性的、そして心理的虐待に起因するものである」とあった。

 その中で原告側の代理人は、「体操競技はその残忍な文化が世界的に厳しい目を向けられている」と指摘し、「『支配の文化』と『虐待的な振る舞い』が、虐待や不適切な選手の扱いが当たり前の環境をつくりだした」と主張している。

 原告側の代表は元選手のアメリア・クライン(Amelia Cline)氏で、訴訟は同氏が住むブリティッシュコロンビア(British Columbia)州最高裁判所で起こされた。

 訴えられたのはカナダ体操協会のほか、カナダ全10州のうちブリティッシュコロンビア、アルバータ(Alberta)、サスカチワン(Saskatchewan)、マニトバ(Manitoba)、オンタリオ(Ontario)、ケベック(Quebec)の計6州の連盟。

 この1か月前には、元選手を中心とした70人以上の体操選手が公開書簡で、「カナダ体操界に根強く残る悪しき風習や虐待の習慣」を糾弾し、連邦政府に調査を求めていた。この書簡には現在までに400筆を超える署名が集まっている。(c)AFP