【5月11日 AFP】21-22スペイン1部リーグは10日、第36節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はFWピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の2得点などでセルタ(Celta de Vigo)を3-1で下し、2位の座を盤石なものにした。

 しかし、この試合ではDFロナルド・アラウホ(Ronald Araujo)が頭部に大けがをし、バルセロナの勝利は陰鬱(いんうつ)なものになった。

 アラウホは後半途中に交代となり、首に固定具を着けたまま担架で救急車に運ばれた。バルセロナは、23歳のアラウホが「脳振とうに見舞われ、詳細な検査を行うため病院に搬送された」と発表した。

 バルセロナのシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は試合後「医師からは彼は意識があると告げられた。彼は病院で一夜を過ごすが、危機を脱している」とコメントした。

「医師によれば心配する必要はなく、彼が病院で一夜を過ごすのは予防措置のためで、それ以上のものではないという」

 同じボールを競っていたMFガビ(Pablo Martin Paez Gavira 'Gavi')と頭同士がぶつかったアラウホは、数秒間ふらついていたが、その後ピッチに転倒。心配したチームメートのDFエリック・ガルシア(Eric Garcia)とセルタのFWイアゴ・アスパス(Iago Aspas)が急いで医療スタッフを呼んだ。アラウホは回復体位に戻されると、その数分後にはピッチに入ってきた救急車に乗せられた。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)にセルタを迎えたバルセロナはメンフィス・デパイ(Memphis Depay)のゴールで先制すると、オーバメヤンが前後半に1点ずつを決めた。

 その後はアスパスに1点を返されたものの、60分を前にジェイソン・ムリージョ(Jeison Murillo)が退場したため、セルタの反撃の望みはついえた。

 バルセロナは暫定ながら3位セビージャFC(Sevilla FC)との勝ち点差を7に、4位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との差を8に広げた。

 セビージャとアトレティコは15日、ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で直接対決を控えている。(c)AFP