【5月10日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2022)は9日、男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング3位のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が3-6、7-5、6-2で大会第14シードのライリー・オペルカ(Reilly Opelka、米国)を退け、昨年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)以来、約1年3か月ぶりの勝ち星を記録した。

 37歳のベテラン選手で四大大会(グランドスラム)3勝を誇るワウリンカは、今季わずか3試合目となったこの一戦で、身長211センチのオペルカを相手に第1セットを落とした後、第2セットの1ブレークダウンから見事に競り勝ち、予選勝者のラスロ・ジェレ(Laslo Djere、セルビア)との2回戦に進出した。

 足のけがによる2度の手術で2021年シーズンの大半を棒に振り、現在は世界361位に後退しているワウリンカは、競技を離れている間に「復帰への道のりはあまりにも遠い」と感じていたと明かした。

 それでも、自分の思い通りにキャリアを終えたいという強い意志が足のリハビリに励む力になったといい、試合後には「この年齢で2度手術すれば、プレーをやめるのは簡単だったろう。なぜなら、自分のキャリアは子ども時代に期待していた以上のものになっているからだ」と語った。

 その一方で、「だが、まだ自分の中には炎が燃えている。最高のテニスができるという確信があるんだ。今ではないかもしれないが、数か月の間に大きな結果を出せると信じている」と話し、トップレベルのテニスを取り戻す自信を示した。(c)AFP