【5月9日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は8日、男子シングルス決勝が行われ、大会第7シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-3、6-1で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下し今季4勝目を飾ると、「グランドスラム(四大大会)で自分のレベルを証明したい」と意気込んだ。

 全仏オープン(French Open 2022)開幕まで2週間となったこの日、アルカラスは世界ランキング3位のズベレフを62分で片付け、またしても新興勢力の台頭を印象付けた。

 19歳でマスターズ1000(ATP Masters 1000)2勝目を挙げたアルカラスは、試合後の会見で「グランドスラムで勝つために、グランドスラムで自分のレベルを見せつけるためにパリに行きたい」と全仏を見据えた。「優勝候補に持ち上げられるだろうが、それをモチベーションにしたい」

 昨年のマドリード・オープンの前には世界120位だったアルカラスは、9日に発表される最新のランキングでは6位に到達するが、「世界最高になるまであと五つある」と話した。

 昨年9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)で、オープン化以降では大会史上最年少で8強入りしたアルカラスは、4月のマイアミ・オープン(Miami Open 2022)でマスターズ1000初優勝を果たした。

 そしてこの日、アルカラスはマスターズ1000で2勝目を挙げたが、これより若くしてこの記録を達成したのは、18歳でモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia)を制覇したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のみとなっている。

 5日に19歳になったばかりのアルカラスは、6日にナダルを2時間28分で、7日にノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を3時間35分で退けた。

「19歳という年齢が、連続して長くタフな試合をできるカギだと思う。フィジカルはとても良い状態だ」と話したアルカラスは、「こういう選手たちを倒すのは気持ちが良い。史上最高の選手二人に勝利し、その後は世界3位のズべレフだ。彼は偉大な選手。今週は人生最高の週だと思う」と喜んだ。 (c)AFP