【5月8日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2022)は7日、第2ステージの個人タイムトライアル(ブダペスト~ブダペスト、9.2キロメートル)が行われ、チーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコ(Team BikeExchange-Jayco)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)がステージ優勝を飾った。

 イタリア移動前にハンガリーで行われる3ステージ中の2日目となったこの日は、ブダペスト市内を走るコース。ネオゴシック様式の国会議事堂やドナウ川(River Danube)、浴場といった市内の歴史的建造物や名所をめぐる絵はがきに描かれそうなコースだが、急カーブやさまざまな路面、勾配が含まれており、雨の予報だった天候は持ちこたえたものの、選手にとってはハンドル操作の技術が試されるステージだった。

 その中で、イェーツはアルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)を3秒差に抑え、ジロでは区間通算5勝目を挙げた。チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が3位に入った。

 総合では、ファン・デル・プールがトップを守り、イェーツが11秒差の2位、2017年大会王者のデュムランが16秒差の3位につけている。

 イェーツは2018年大会でほぼ2週間にわたって総合トップを守りながら、最後に崩れて優勝を逃しており、今回はより忍耐強くなると誓っている。

 優勝候補に挙がっていたイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)は28秒差のステージ19位、同じく期待されているチームDSM(Team DSM)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)は24秒差の17位だった。(c)AFP