キューバ野球、他国でのプロ契約容認へ 世界連盟と歴史的覚書
発信地:ハバナ/メキシコ
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【5月5日 AFP】世界野球ソフトボール連盟(WBSC)とキューバ野球連盟(FCB)は4日、キューバの選手が海外リーグの球団と独自にプロ契約を結ぶことを可能とする内容の歴史的な覚書を締結した。
キューバではボクシング界でも先月、大きな成功を収めた選手のプロ化が容認されていた。
覚書に署名したWBSCのリカルド・フラッカーリ(Riccardo Fraccari)会長は、「われわれは本日、キューバの全野球選手が米大リーグ(MLB)などのリーグと契約する可能性を支持した」とコメント。FCBのフアン・レイナウド・ペレス(Juan Reinaldo Perez)会長も、今回の合意が「キューバ野球の発展」を助け、他国のリーグでプレーすることで選手は「安全と知名度、今まで以上の機会」を手にすると述べた。
ただしMLB球団との契約に関しては、キューバと米国の「政治問題が解決された」場合に限り可能になるとフラッカーリ会長は話している。
MLBとFCBは2018年、3年に及ぶ交渉の末、FCBへの譲渡金支払いを条件にキューバ選手とMLB球団の契約を認める協定を締結した。ところが、当時のドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権はそのわずか4か月後、FCBへの支払いは、実質的には米国が制裁を強めていたキューバ政府へ資金を渡す行為だとして、協定を無効としていた。(c)AFP