【5月4日 AFP】ウクライナは4日、ロシア軍に制圧された南部の要衝である港湾都市マリウポリ(Mariupol)で、ロシアが9日に迎える第2次世界大戦(World War II)の対ドイツ戦勝記念日に軍事パレードを計画しているとの見方を示した。

 ウクライナ政府によると、パレードの計画を監督するため、ロシア大統領府高官がマリウポリ入りしているという。

 また、ウクライナ軍情報機関はソーシャルメディアに「マリウポリは『祝賀』の中心となる」「中心部の通りではがれきや不発弾の撤去、遺体を搬送する作業が急いで進められている」と投稿した。

 マリウポリは、ロシアによる侵攻で特に大きな被害を受けた都市の一つ。市内のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所ではウクライナ兵が抵抗を続けている。

 3日には国連(UN)と赤十字国際委員会(ICRC)が、アゾフスターリ製鉄所から民間人100人以上が無事避難したと発表。ウクライナ軍はその直後に、ロシア軍が同製鉄所への攻撃を行ったと発表した。しかしロシア大統領府は翌日、攻撃の事実はないと否定した。(c)AFP