【5月4日 AFP】ロシアの自動車メーカーが、ウクライナ侵攻をめぐる西側諸国の制裁の影響で主要部品を入手できないことから、イランの部品メーカーに供給を打診していることが分かった。国営イラン通信(IRNA)が2日、報じた。

 イラン自動車部品製造社協会(IAPMA)のホセイン・バーレーニアン(Hossein Bahrainian)氏によると、ロシアの自動車メーカー1社から部品購入の問い合わせがあった。同氏は具体的な企業名は明かしていない。

 購入希望の部品には、ブレーキシステムやシートベルト、エアバッグ、オルタネーター、エアコン、サーモスタット、パワーウインドーウシステムなどが含まれているという。「イランの企業にとって、ロシア市場で存在感を出すチャンスだ」と語った。

 ロシアがウクライナに侵攻して以降、アウディ(Audi)やホンダ(Honda Motor)、ジャガー(Jaguar)、ポルシェ(Porsche)といったメーカーが自動車や部品のロシアへの販売を停止している。

 ルノー(Renault)と日産(Nissan)アライアンス傘下で、ラーダ(Lada)ブランドを手掛けるロシア自動車最大手アフトワズ(AvtoVAZ)は、輸入部品の不足を理由に製造をほぼ停止している。(c)AFP