【5月3日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は2日、女子シングルス3回戦が行われ、元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は6-4、6-4で大会第14シードのコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)を下し、8強入りを果たした。

 ハレプはマドリード・オープンで2回優勝するなど最多4回の決勝進出を誇り、これが同大会通算30勝目となった。

 ハレプは試合後「自分に必要なプレーがしっかりできたと感じている」と話し、「第2セットは相手が少しプレーを変え、より積極的にしてきた。適応するのは簡単ではなかったが、最後は押し返せたし、思い通りのプレーができた」と振り返った。

 準々決勝では第8シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)と激突する。これまでの直接対決では、ハレプが2勝1敗でリードしている。

 今大会で勝ち残っている中で最高位の世界10位につけるジャバーは同日、第11シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)を6-2、3-6、6-2で下した。

 試合はコートが水浸しになるほどの突然の雷雨に襲われ、一時中断を強いられたが、ジャバーは最後のゲームで持ち前のタッチを披露したり、一見取れなそうなボールを返球したりするなど見せ場をつくった。

 イスラム教の断食月ラマダン(Ramadan)終了を祝う大祭「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」の期間と重なる特別なタイミングでの勝利にジャバーは、「二つのお祝いになる。『イードだから、きょうは勝たなくちゃ』とも言われていた。だから全力を尽くした」とコメントした。(c)AFP/Reem ABULLEIL