【5月1日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は30日、女子シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は6-3、6-1で地元期待の大会第2シード、パウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)に勝利して3回戦に進出した。円熟味を増したプレーを見せたハレプだが、本人は新たな自分になったと強調している。

 この大会で2度の優勝を誇るハレプは、2020年以降3回目となるトップ10相手の勝利を挙げた。昨季はけがに悩まされて世界ランキングも21位まで下降したが、この日はバドサ相手に隙のない試合をし、64週にわたって世界1位を守った頃の強さを思い起こさせるプレーを披露した。

 3回戦で、ユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)を退けた第14シードのコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)と対戦するハレプは、「ニュー・シモナと言っていいと思う」とコメントした。

「コートで最高の気分を味わえている。コートに出られてうれしいし、この年ではそれが一番重要なこと。この4週間で大きく成長できたと思っているし、もっと成長できるのを楽しみにしている」

 30歳となったハレプは4月、長年セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を指導したパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏をコーチに迎え、両者の関係は順調な滑り出しを切ったように見える。

 ハレプは「パトリックがコーチとして席にいるのはうれしいし、光栄に思う。一緒にいくつかのことに取り組んでいて、毎試合いいプレーができていると思う。さらにうまく、強くなることだけに集中している」と続けた。

 その他の試合では、元世界1位で第15シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)が昨年の全仏オープン(French Open 2021)ベスト4のタマラ・ジダンセク(Tamara Zidansek、スロベニア)に3-6、6-1、6-3の逆転で勝利し、アマンダ・アニシモバ(Amanda Anisimova、米国)との3回戦に進出した。

 全仏4強の経験を持つ20歳のアニシモバは、ベテランのペトラ・マルティッチ(Petra Martic、クロアチア)との厳しい3セットマッチを3-6、6-3、6-2で制した。(c)AFP/Reem Abulleil