北京中軸線の世界遺産登録作業・保護がスピードアップ
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【5月4日 CNS】「北京中軸線」の世界遺産登録作業が加速している。昨年、登録文書が国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の書式審査に合格し、申請作業はラストスパートの段階に入った。
北京中軸線は、北の鐘鼓楼から始まり、万寧橋、景山、故宮(紫禁城、Forbidden City)、天安門広場(Tiananmen Square)、正陽門(Zhengyangmen)を経て、永定門(Yongdingmen)へと南下する、北京の旧市街を南北に貫く全長約7.8キロだ。その発展の歴史は北京の旧市街と同じく、元時代に始まり、明・清時代から近現代に至るまで形成・完成され、750年以上続いている。
中国で最も長く、最も保存状態の良い伝統的な首都中軸線で、中国の首都中軸線の計画開発における模範と見なされている。
2011年、北京市は中軸線の世界遺産登録を申請した。清華大学(Tsinghua University)国家遺産センター主任の呂舟(Lv Zhou)教授は、中華文明と文化伝統の独特な証しであり、これが世界遺産登録の基礎となっていると指摘した。
元時代の北京(大都)を建設した際に、都市の中心点を定めてから、方位や宮殿の位置などを定め、中軸線で都市全体の形態を決める建築群が形成された。このような都市計画の考え方は、世界でも類を見ない。
中国文化遺産保護学者は、北京中軸線の世界遺産登録申請の目標の核心は、その価値を世界に認めてもらうにとどまらず、より重要なこととして、申請を通じて、北京の旧市街全体の保護、都市管理水準の向上を促進し、市民の生活環境を改善して、都市の持続可能な発展を促すことだと指摘している。
北京は1982年に歴史文化有名都市に指定された。近年、北京市は中軸線の世界遺産登録申請を中心に極めて大きな努力をしてきた。例えば、故宮の筒子河の汚水の整備、天壇公園の広大な緑地の復元、先農壇や賢良祠などの重点文物の保護・利用の推進などが挙げられる。
現在、北京中軸線には故宮、天壇(Tiantan)、京杭大運河を含む三つの世界遺産がある。中国文物学会会長で故宮博物院(The Palace Museum)学術委員会主任の単霽翔(Shan Jixiang)氏によると、これらの文化遺産は異なるタイプに属し、異なる遺産価値を代表しているという。故宮と天壇はいずれも古建築群に属し、京杭大運河と中軸線は線形文化遺産に属する。また、中軸線は単に物理的な過去の名残ではなく、中国の伝統的な首都計画の概念の継続で、今日の都市にも影響を与え続けている。
中華人民共和国の建国以来、北京市は6回の都市マスタープランを策定し、いずれも北京中軸線の構図を厳格に維持することを強調している。遺産保護団体の言葉を借りれば、北京中軸線は生きた遺産だ。
2019年、良渚古城遺跡の世界遺産の登録に伴い、中国は世界遺産を保有する最も多い国となっている。単氏は、世界遺産登録の過程は先進的な国際理念を中国にもたらし、中国の新たな文化遺産保護理念の形成の支えとなっている。例えば、伝統的な文化財保護から系統的な文化財保護へ、静態的な保護からダイナミックな保護へ、点・面の保護から文化ライン全体の保護へ、物質的な要素のみの保護から無形の要素も含める保護への転換などが挙げられると指摘した。(c)CNS/JCM/AFPBB News