【5月1日 AFP】今夏の第19回世界水泳選手権(19th FINA World Championships)出場権を懸けた米国代表選考会が30日に行われ、ケイティ・レデッキー(Katie Ledecky)やケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)らが順当に世界水泳行きの切符を手に入れた。

 レデッキーは今大会自身最後の出場種目となった1500メートル自由形で圧巻の泳ぎを見せ、15分38秒99をマーク。自身が記録していた今季世界最高タイムを更新し、ケイティ・グライムス(Katie Grimes)に12秒37差をつけて優勝した。

 このタイムは世界歴代15位だったが、そこまでの14個中13個の記録を持ち、五輪で七つの金メダルを獲得しているレデッキーは、あまりいい記録ではなかったとやや落胆した様子を見せた。

 自由形で200メートルと400メートル、800メートルに次ぐ4勝目で選考会を締めくくったレデッキーは、「まあまあ」と話し、「もう少し速ければよかったけど、週の最後だし仕方がない」と続けた。

 東京五輪で五つの金メダルを獲得し、通算7個としたドレッセルも、50メートル自由形で優勝して選考会4勝目を挙げた。21秒29の優勝タイムは今季世界最高で、2位に入ったマイケル・アンドリュー(Michael Andrew)の21秒45も今季2番手だった。

 女子200メートル個人メドレーでは、東京五輪銀メダリストのアレックス・ウォルシュ(Alex Walsh)が今季最高の2分7秒84で優勝し、16歳のリア・ヘイズ(Leah Hayes)が2分9秒99で2位に入った。ヘイズは予選でフライングを理由にいったん失格になっていたが、処分が取り消されて決勝に出場し、世界水泳の出場権を確保した。

 東京五輪の男子400メートル個人メドレーで優勝したチェイス・カリシュ(Chase Kalisz)は、200メートル個人メドレーを1分56秒21で制し、400メートルとの2種目での世界水泳出場を決めた。400メートルでカリシュから王座を奪ったカーソン・フォスター(Carson Foster)が1分56秒65で2位に入った。(c)AFP