【4月30日 AFP】オーストラリアオリンピック委員会(AOC)のジョン・コーツ(John Coates)氏(71)は30日、32年間にわたって務めてきた同委員会の会長職を退いた。同国のスポーツ界は、重鎮の退場で新たな時代に突入した。

 コーツ氏は2000年シドニー五輪の招致に貢献したことで名を知らしめ、その後も数十年にわたって五輪ムーブメントを世界に広める功績を残してきた。この日シドニーで開かれたACOの年次総会では、五輪が自身のキャリアのハイライトとなり、AOCの経済的安定にもつながったと述べた。

 国際オリンピック委員会(IOC)の副会長でもあるコーツ氏は、「会長としてのこの32年間で、われわれはIOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長の信念として知られる『変わろう、さもなければ変えられてしまう』という言葉に従ってきた」と振り返った。

 また、IOC副会長の役割は、オーストラリア人が夢を追う手助けをするためだったとも話し、「私が自分の夢に生きるチャンスを与えてくれたことに、きょう心から感謝する」と感極まった様子で語った。

 コーツ氏の退任式に出席するため同地を訪れたバッハ会長は、長年の同僚であるコーツ氏のスポーツ界への貢献をたたえ、「あなたはチャンピオンだ。友よ」と言葉をかけた。

 コーツ氏は2024年パリ五輪までIOCの副会長にとどまるほか、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の会長職は継続する。

 AOCの次期会長には、東京五輪のオーストラリア選手団団長を務めたイアン・チェスターマン(Ian Chesterman)氏が選出された。(c)AFP