【4月29日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は6-2、6-3で張帥(Zhang Shuai、中国)に快勝し、パトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏をコーチに迎えての初戦を白星で飾った。

 長年セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)のコーチを務めたムラトグルー氏とタッグを組み、「再び火がついた」と感じているというハレプ。「彼にはすごく簡単に心を開けるし、何でも言うことができる。それが力になっている。彼は受け止め方や、問題や不安への対処の仕方を知っている」と話し、「彼に会う前はもう高いレベルではプレーできないんじゃないかとか、一時はやめることも考えていたけど、彼は不安と向き合う手助けをしてくれた」と明かした。

「今は自信を取り戻し始めているところで、再び火がついた。コートにいることを楽しんでいる」

 この日は4強入りしたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)以来、1か月半ぶりの実戦だったが、クレーコートでより攻撃的なプレーを披露。2回戦では世界ランク2位のパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)と激突することが決まった。

 大会第2シードのバドサは同日、前週のイスタンブール選手権(TEB BNP Paribas Tennis Championship Istanbul 2022)で準優勝するなど好調のベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)に6-3、6-0で完勝し、母国のファンを喜ばせた。

 その他の試合では、アマンダ・アニシモバ(Amanda Anisimova、米国)が第3シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を6-2、3-6、6-4で破り、大会連覇を阻んだ。これでアニシモバはサバレンカ戦4戦全勝としている。

 第8シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)はジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)に7-6(11-9)、6-1、第15シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)はヴィクトリヤ・ゴルビッチ(Viktorija Golubic、スイス)に7-6(7-5)、6-3で勝利し、2回戦に駒を進めた。(c)AFP/Reem ABULLEIL