【4月29日 AFP】国際通貨基金(IMF)は28日、中央アフリカが暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(Bitcoin)を法定通貨にしたことを受け、ビットコインをアフリカの経済を救う「万能薬」と見なすべきではないと警告した。

【写真】ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」の像 ハンガリーに登場

 ビットコインの法定通貨化は、昨年の中米エルサルバドルに続き世界で2か国目。

 IMFのアベベ・アムロ・セラシ(Abebe Aemro Selassie)アフリカ局長は、仮想通貨を法定通貨とするには財政の透明性とガバナンスの枠組みを備えた「堅牢(けんろう)な」決済システムが必要だと指摘。仮想通貨を各国が直面する問題の「万能薬と見なさないことが非常に重要だ」と述べた。

 中央アフリカは世界最貧国の一つで、9年にわたる内戦など多くの問題を抱えている。経済は鉱物採掘に大きく依存しているが、そのほとんどは非合法に行われている。(c)AFP