【4月29日 AFP】昨年末に練習中の事故で脳を損傷し、4か月間人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれていた自転車女子のアミー・ピーテルス(Amy Pieters、オランダ)について、所属チームのSDワークス(SD Worx)は28日、意識を回復したことを発表した。

 チームは「アミー・ピーテルスの容体は変化した。意識があり、非言語的なコミュニケーションがわずかに可能となっている。人がいることを認識し、言葉を理解している」と明かし、「脳を損傷したことでどのような後遺症や残存能力があるのかについては、現時点では医師団も判断できない」と説明した。

 ピーテルスは昨年12月下旬にスペイン・カルペ(Calpe)でのトレーニング中に落車。同国南東部アリカンテ(Alicante)近郊で緊急手術を受けた後、リハビリのためオランダの病院へ移っていた。

 ピーテルスはキルステン・ウィルト(Kirsten Wild、オランダ)とのペアでUCIトラック世界選手権(Track Cycling World Championships)のマディソン3連覇を達成したほか、2019年にはUCIロード世界選手権大会(UCI Road World Championships)の混合リレーでも優勝を経験した。(c)AFP