【5月1日 AFP】ウクライナ人の女性たちが、コソボで地雷除去の方法を学んでいる。

 現地NGOが主催する集中コースで、爆発物の探知、識別、無効化の方法を教わっている女性たちは、今後数十年にわたって故郷を守るために、数百キロ離れたコソボまでやって来た。技術を身につけた後はウクライナに戻り、ロシア軍が撤退した地域で地雷除去を行う。

 このコースはロシアによるウクライナ侵攻を受けて特別に開講された。誘導兵器、地雷、ロケットなど、ロシアと旧ソ連の武器に焦点を当てている。男性にも門戸は開かれているが、18~60歳のウクライナ人男性は出国が禁止されている。

 1990年代後半のコソボ紛争では、推定1万3000人が命を落とした。そして2008年までセルビア領だったコソボには、米国の推計で4500か所の地雷原が残された。だが、国際的な支援によって、ほとんどの地雷は除去され、現在の危険性は「軽度」と評価されている。

 ウクライナから地雷をなくすには、数十年かかると考えられている。NGO「ハンディキャップ・インターナショナル(Handicap International)」のペリーヌ・ベノア(Perrine Benoist)氏は「すべてを除去するのに50年はかかる」との見方を示している。(c)AFP/Ismet HAJDARI