【4月28日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は27日、ロシアに天然ガスの供給を止められたポーランドとブルガリアに対し、近隣のEU諸国がガスを融通していることを明らかにした。

 フォンデアライエン氏は、ロシア国営ガスプロム(Gazprom)が両国への供給停止を決定したことについて「欧州の消費者への影響を最小限に抑えていく」と言明。「ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)はきょう、EU内に分断の種をまく試みに再び失敗した。欧州におけるロシア産化石燃料(への依存)の時代は終わろうとしている」と述べた。

 EUの外相に当たるジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表は訪問先のチリで、ガスプロムの決定は「侵略行為」であり、「欧州域外への依存の必要のないグリーンエネルギーへの転換を加速させるだけだ」と語った。(c)AFP