塹壕は前線兵士の生命線 ウクライナ東部
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【4月27日 AFP】ウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方のバルビンコベ(Barvinkove)は侵攻を続けるロシア軍の戦列から5キロしか離れていない。検問所ではウクライナ兵6人が警備に当たっており、自分たちが毎日掘り続けている塹壕(ざんごう)にすぐに飛び込める態勢を維持している。
息子のデニスさん(22)と共に前線に配属されたワシルさん(51)は「さもなければ死んでしまう」と話した。
ウクライナ側の集中砲火が終わると、遠くでごう音が響きロシア側の反撃が始まる。
丘の上から発射されたロシアの砲弾が荒地に着弾した。
イーホルさん(34)は険しい顔で「(ロシア軍は)今は照準を調整しており、数分かかる。その後は(砲弾が)ここや町に降り注ぐ」と話した。
壕の中で、6人の兵士は身を寄せ合い、警備の順番の合間に睡眠を取ろうと努めていた。
だが、ドンバス地方は夜の方が昼よりも過酷だ。
第93旅団のイリーナ・リバコワ(Iryna Rybakova)報道官によると、ロシア軍は「心理戦のために」夕暮れを待って最も威力のある兵器を使うという。
別の場所では、全長3メートルの円筒状の物体が地面に突き刺さっていた。ロシアの弾道ミサイル「トーチカ(Tochka)」だ。
先週には、現在ウクライナ軍の基地として使われている廃校の近くにトーチカが着弾し、直径約15メートルの穴が残された。(c)AFP/Daphne ROUSSEAU