【4月27日 CGTN Japanese】中国国家天文台のダークエネルギー電波検出コア技術に関する実験(別名:「天籟」実験アレイ)で、新しい高速電波バースト(FRB)が検出されました。中国国内で電波アレイにより高速電波バーストが検出されたのは、今回が初めてです。

 今回の高速電波バーストは、北京時間4月15日午前1時26分40秒にりょうけん座(猟犬座)の方向で検出され、爆発は銀河系外の宇宙空間で起きました。銀河間物質の平均分散量から推定すると、その距離は最大で約33億光年に達します。

 天籟電波干渉アレイは、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ハミ市に位置する国家天文台紅柳峡観測ステーションにあり、柱型とパラボラ型の2種類のアンテナが設置されています。天籟実験は主に中性子スカイ・サーベイ(掃天観測)実験を行い、銀河フィラメントの構造やダークエネルギーなど先端宇宙学の研究に用いられます。天籟アレイの優位性は、望遠鏡の視界が大きく、多方向の空を同時に観測できることです。本事例は、中国国内で合成ビームにより高速電波バーストを検出した初の事例となります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News