【4月26日 CNS】中国西部・陝西省(Shaanxi)の西安交通大学(Xi'an Jiaotong University)博士課程に在籍している梁墩煌(Liang Dunhuang)さんは、地元でトークショーのグループ「可楽喜劇」の主要メンバーとして活躍している。大学を出た後はトークショーを本業にするつもりという。

 中国では最近、ユーモアや皮肉を交えたトークショーが人気となり、新しい職業となっている。梁さんは「聴衆に笑いを届け、日常のストレスを和らげるトークショーは意義のある仕事です」と語る。

 経済成長やライフスタイルの多様化により、新しい職業が次々と誕生している。ECサイトの淘宝(タオバオ、Taobao)は昨年末、毎年恒例の「新職業図鑑」を発表。「おもちゃドクター」「ライブ配信スタジオデザイナー」「スマホ納棺師」などを紹介した。

 おもちゃの価格が高騰して節約志向が復活している中、それを修復する「おもちゃドクター」が活躍するようになった。「ライブ配信スタジオデザイナー」はインターネットでライブ配信をするインフルエンサーのため、観客にアピールするスタジオを設置している。「スマホ納棺師」は使わなくなったスマートフォンを分解して部品を額縁にはめ込み、壁に掛ける記念品にする。こうした新職業の70%以上が「90後(1990年代生まれ)」世代によって生み出されている。

 陝西省社会科学院の研究者、王暁勇(Wang Xiaoyong)さんは「社会や経済が多様化する中、多くの若者が新しい職業を開拓している。ただ、いたずらに挑戦するのではなく、しっかりとしたプランを立てることが必要だ。政府も新職業を指導・監督し、労働者の権利と利益を保護する必要がある」と指摘している。(c)CNS/JCM/AFPBB News