【4月25日 AFP】21-22スペイン1部リーグは24日、第21節の延期分が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)に0-1でまさかの黒星を喫し、首位レアル・マドリード(Real Madrid)に次節のホームゲームで引き分ければ優勝できるチャンスを与えてしまった。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で公式戦3連敗とシーズン終盤の停滞が続き、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権争いでライバルとの差を広げるチャンスを逃したバルセロナは、トップ4入りもまだ確実になっていない。

 直接対決の成績ではバルセロナを下回るものの、5試合を残して2位との差が15ポイントのままとなったレアルは、30日に行われるホームでのRCDエスパニョール(RCD Espanyol)戦で勝ち点1を獲得できれば優勝が決まる。

 同じく残り5試合で5位レアル・ベティス(Real Betis)に6ポイント差をつけているバルセロナは、トップ4入りに向けて十分なリードを手にしているはずだが、それでも未消化となっていた不調ラージョとのこの一戦に勝利していれば、最終盤の戦いをより楽なものにできていたのは間違いない。

 公式戦の直近6試合で2勝しか挙げられていないバルセロナのシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督にとっては、順位と同じだけチームの調子についても気になるところだ。

 ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)準々決勝第2戦でフランクフルト(Eintracht Frankfurt)にホームで敗れたバルセロナは、リーグ戦でもカンプ・ノウでカディス(Cadiz CF)に0-1の黒星を喫していた。

 バルセロナのMFセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)は「ホームでかなり苦戦している」と述べつつ、「カンプ・ノウではこのようなスパイラルに陥っている。余裕があり、リードを奪うチャンスもあったのにそれを生かせなかった」と続けた。(c)AFP