【4月22日 AFP】ロシア外務省は21日、ウクライナ侵攻をめぐる対ロシア制裁の報復として、カマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領やIT大手メタ(Meta)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)をはじめとする米国とカナダの有力者90人の入国を無期限で禁止すると発表した。

 対象となるのは、防衛当局者や企業幹部、ジャーナリストを含む米国人29人とカナダ人61人。ロシア外務省は、両国の「ロシア嫌悪的」政策の責任を負う人々だと説明している。

 対象となった米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は「自国民にうそをつき、隣国に残忍な仕打ちをし、自由が敗走させられる世界をつくろうとする政府の怒りを買うことは、栄誉にほかならない」と表明。入国禁止措置を受けることは「光栄」だと皮肉った。

 米国の対象者にはこのほか、国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官とキャスリーン・ヒックス(Kathleen Hicks)副長官、ABCニュース(ABC News)の司会者ジョージ・ステファノポロス(George Stephanopoulos)氏、ワシントン・ポスト(Washington Post)コラムニストのデビッド・イグナティウス(David Ignatius)氏、ロシア関連ニュースサイト「メドゥーザ(Meduza)」の編集者ケビン・ロスロック(Kevin Rothrock)氏らが含まれている。

 カナダ人では、首相府のキャメロン・アフマド(Cameron Ahmad)広報部長や、カナダ特殊作戦軍(Canadian Special Operations Forces)のスティーブ・ボワバン(Steve Boivin)司令官らが対象となった。(c)AFP