【4月22日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は21日、ウクライナに対し新たに8億ドル(約1000億円)規模の軍事支援を行うと発表した。重砲やりゅう弾砲数十門、りゅう弾砲用の弾薬14万4000発、戦術無人機が含まれる。

 バイデン氏は、新たな支援はウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方でロシア軍が強める攻勢に対抗するためのものだと説明。東部での戦闘は、戦争開始後6週間でウクライナ軍がロシア軍を撃退した首都キーウ周辺での戦いのようにはいかないとの見解を示した。

 ロシアは戦争を「次の段階」に進めようとしており、ウクライナ情勢は重大な局面にあると指摘。米国と同盟国はウクライナの自衛に必要な武器を提供し続けるべく「可能な限り迅速に動いている」と述べた。

 さらに、ロシア関連船舶の米国への入港禁止も表明。ウクライナ政府による給与や年金の支払い、公共サービス提供を支援するため、米財務省が新たに5億ドル(約640億円)を拠出するとした。

 バイデン氏は、ウクライナ支援をめぐる米国と同盟国の結束はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に「明白なメッセージ」を送っていると言明。「プーチン氏がウクライナ全土の支配と占領に成功することは決してない」と断言した。(c)AFP