【4月21日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は20日、ウクライナ侵攻を受け西側諸国が同国に科している経済制裁について、世界貿易機関(WTO)の規則に「違反」していると主張した。

 プーチン氏はテレビ放映された政府会合で、鉄鋼製品などに科されている制裁は政治的動機に基づくものだと指摘。政府に対し、6月1日までに西側諸国による制裁の合法性について総合的に検証し、WTOにおけるロシアの戦略を見直すよう指示した。

 ロシアは圧延鋼材など鉄鋼半製品の世界最大の輸出国。プーチン氏は「ロシアの金属メーカーに対する非友好的な措置は、目先の政治的利益に合わせたものだ」と語った。(c)AFP