【4月20日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは19日、第30節の延期分が行われ、リバプール(Liverpool FC)はホームでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に4-0で圧勝。敗れたユナイテッドのラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)暫定監督は、チームがリバプールに「6年」遅れていると話した。

 昨年10月にアウェーで行われた今季1回目の対戦でも、リバプールは5-0で勝利しており、今回も同じような大差になるのではという予測は十分に根拠のあるものだったが、その中でチームはモハメド・サラー(Mohamed Salah)が2ゴール、ルイス・ディアス(Luis Diaz)とサディオ・マネ(Sadio Mane)が1ゴールずつを決めて大勝を収めた。

 リバプールはこれでマンチェスター・シティ(Manchester City)と勝ち点2差の暫定首位に浮上したが、シティはまだリーグ戦7試合を残しており、リバプールが優勝するにはシティの取りこぼしに期待しなくてはならない状況は変わらない。

 一方、来季はオランダ1部・エールディビジのアヤックス(Ajax)を率いるエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督が就任すると伝えられる中、今季限りで退任するラングニック監督は、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督がリバプールを生まれ変わらせたことが、ユナイテッドにとっても手本になると話している。

 ラングニック監督は大敗について「恥ずかしいし、残念だし、屈辱的でさえあるかもしれない」と悔やんだ上で、「彼らがわれわれの6年先を行っていることを認めなくてはならない。ユルゲン・クロップが来て、彼らはクラブを変え、チームだけでなくクラブと街をも新たなレベルへ引き上げた」とコメント。「今後の移籍市場では、われわれも同じことを起こす必要がある」と話した。

 リバプールとシティの差がわずかなのと対照的に、ユナイテッドは首位と勝ち点22差の6位。トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とアーセナル(Arsenal)も同じように足踏みしているおかげで、かろうじて来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権争いに踏みとどまれている。(c)AFP/Kieran CANNING