【4月19日 CGTN Japanese】「天琴1号」衛星はこのほど、軌道上での運行期間中に地球重力場のデータを測定しました。これは中国が初めて国産衛星を使って地球重力場のデータを取得したもので、これにより、中国は地球重力場を自主的に測定する能力を持つ3番目の国となりました。

 中山大学測量・製図学院の鍾敏教授は、「地球重力場のデータは測地や地球物理、石油・天然ガス資源の探査、防災・減災対策、安全保障などの分野に貢献できる」と述べました。

「天琴計画」は中国独自の宇宙重力波探査計画で、世界初となる地心・垂直黄道面の軌道運行プランを立てました。天琴計画によると、2035年ごろに地球の軌道から高さ10万キロ付近に、3基の同型衛星を配置し、辺の長さが約17万キロの正三角形を形成し、宇宙で重力波探査を行う宇宙重力波天文台を構築し、重力波源の探査を行います。

 中山大学天琴センターが設立されてからこの6年間で、計4段階からなる天琴計画の最初の2段階のミッションが全て完了し、予想以上の成果を収めました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News