【4月18日 AFP】21-22スペイン1部リーグは17日、第32節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はセビージャFC(Sevilla FC)に2点先行されたものの、最後は後半アディショナルタイム2分にカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が決勝ゴールを挙げ、3-2でまたしても劇的な逆転勝利を収めた。

 12日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)の準々決勝第2戦で、チェルシー(Chelsea)相手に0-3とリードを許したが、そこから逆転で4強入りを決めていたレアルは、敵地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)でリーグ優勝を確実なものにする白星を挙げた。

 消化試合数が二つ少ないFCバルセロナ(FC Barcelona)と、セビージャとの勝ち点差が12ポイントとなっていたレアルは、仮にこの試合に敗れれば後続の両チームに新たな望みを与えるところだった。

 イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のFKとエリク・ラメラ(Erik Lamela)の鋭いシュートで2点のビハインドを負ったレアルだったが、ロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)とナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho')が後半にネットを揺らすと、試合終了間際にベンゼマが逆転弾を挙げた。

 残り6試合という状況で2位との差を15ポイントに広げたレアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「前半がなぜあのようなプレーになったのか理解するのは難しいが、率直に言うと後半のパフォーマンスについてもそうだ」と振り返った。

「前半は疲れているように見えたが、後半のインテンシティー(強度)は素晴らしかった」

 一方、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は10人になりながらもヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)が後半アディショナルタイム10分に勝ち越しのPKを決め、RCDエスパニョール(RCD Espanyol)を2-1で下した。

 カラスコのゴールで先制したアトレティコは、後半にジェフリー・コンドグビア(Geoffrey Kondogbia)が退場し、その3分後にはラウール・デ・トマス(Raul de Tomas)に同点弾を許した。

 本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)でまたも勝ち点2を落とすかに思われたアトレティコだったが、デ・トマスの手にボールが当たると長いビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末にPKが与えられ、カラスコがしっかりとネットを揺らした。

 4位のアトレティコは5位レアル・ベティス(Real Betis)と3ポイント差のままとなっており、3位セビージャに勝ち点で並んでいる。(c)AFP