【4月17日 AFP】21-22イタリア・セリエAは16日、第33節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は終了間際にドゥシャン・ブラホビッチ(Dusan Vlahovic)が得点し、物議を醸す判定をめぐって2人退場者を出したボローニャ(Bologna FC)と1-1で引き分け、勝ち点1を確保した。

 ボローニャは52分に好調マルコ・アルナウトビッチ(Marko Arnautovic)がシーズン12点目を決めて先制したが、ユベントスは最終盤にアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がバイシクルキックで折り返したボールに、セルビア代表のFWブラホビッチがほぼゴールライン上で頭で合わせた。

 トリノ(Turin)が美しい春の夜となったこの日、クラブの象徴であるアレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)氏が退団した2012年以来初めてアリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)に足を運び、ファンからスタンディングオベーションで迎えられた。

 しかし、イタリア代表として2006年のW杯ドイツ大会(World Cup)で優勝したデル・ピエロ氏の来場にも奮起しなかったユベントスは、後半アディショナルタイム5分にブラホビッチが同点ゴールをマークしたものの、低調なパフォーマンスには変わりなく、残り5試合で首位ACミラン(AC Milan)と8ポイント差となった。

 疑惑の判定は84分、アダマ・スマオロ(Adama Soumaoro)が同点ゴールを阻止しようとしてモラタを倒すと、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認の結果、スマオロは退場となった。

 この混乱の中、ボローニャのガリー・メデル(Gary Medel)はファン・ルカ・サッキ(Juan Luca Sacchi)主審に対する怒りを抑えることができず、数秒間で2度の警告を受けて退場処分を受けた。スマオロのファウルをペナルティーエリアの外と判断したVARの判定には、ユベントスも困惑の様子を浮かべた。

 PKとならなかったためボローニャは逃げ切ったかに思われたが、ブラホビッチが値千金の得点をマークしたユベントスは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場の最後のいすに片手をかけている。(c)AFP/Terry DALEY