【4月17日 AFP】女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2022)は16日、予選ラウンドが各地で行われ、米国は3勝2敗でウクライナに競り勝ち、ポーランドやチェコとともに決勝ラウンド進出を決めた。

 試合はウクライナが前日の2敗から、ダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska)とカタリーナ・ザバツカ(Katarina Zavatska)がシングルスで勝利して2勝2敗のタイに持ち込んだが、米国も最後はアジア・ムハンマド(Asia Muhammad)/ジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)組がヤストレムスカ/リュドミラ・キチェノク(Lyudmyla Kichenok)組に7-6(7-5)、6-3で勝利した。

 ウクライナはこれで、米国での感傷的な1週間の戦いを終えた。選手たちは、今もロシアの侵攻を受けている母国に家族と友人を残し、試合に集中するのが難しいことを認めていた。

 他会場では、ホームにルーマニアを迎えたポーランドが、世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek)が6-0、6-0で世界324位のアンドレア・プリサカリウ(Andreea Prisacariu)を下し、3連勝で勝ち上がった。

 シングルス2試合に登場し、1ゲームしか落とさずにどちらも勝利したシフィオンテクは、「チームが本当に誇らしい」と話し、「長い道のりだった。2年かかったし、一歩一歩進んで、ようやく予選を突破できた」と喜んだ。

 ポーランドは1992年大会で記録したベスト8がこれまでの最高成績で、11月の本大会ではそれ以上を狙う。

 チェコは最終戦のダブルスを制して英国を3勝2敗で退けた。

 シングルスでは、第1試合でマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova)が6-1、6-1で全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)女王のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)を破ってチェコが先行。しかし英国も第2試合で、ハリエット・ダート(Harriet Dart)が不安な場面もありながら16歳のリンダ・フルビルトバ(Linda Fruhvirtova、チェコ)を6-0、5-7、6-2で下した。

 そして迎えた最終戦では、カロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova)/ボンドロウソバ組が6-1、7-5でダート/ケイティ・スワン(Katie Swan)組を退けてチェコが上回った。

 カザフスタンはエレナ・リバキナ(Elena Rybakina)が4-6、6-3、7-5でアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)に勝利し、母国に初の決勝大会の切符をもたらした。

 イタリアとフランスの対決は、12連続でゲームを奪取したカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi)が6-2、6-0でアルモニー・タン(Harmony Tan)を下し、3連勝で決勝ラウンド進出を決めた。

 スペインはサラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo)が6-0、6-4でアランチャ・ラス(Arantxa Rus)に勝利し、予選ラウンド全体で唯一となるアウェー側からの勝ち上がりに成功した。

 カナダはレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez)が6-2、6-1でダニエラ・ビスマネ(Daniela Vismane)に勝利し、3連勝で予選を突破した。(c)AFP