【4月16日 AFP】女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2022)は15日、予選ラウンドが各地で行われ、世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek)を擁するポーランドが2-0でルーマニアをリードし、決勝ラウンド進出に王手をかけた。

 地元ラドム(Radom)での試合に臨んだポーランドは、20歳のシフィオンテクが世界ランク123位のミハエラ・ブザルネスク(Mihaela Buzarnescu)を相手に5ゲームをブレークするなどし、6-1、6-0の55分で快勝した。

 今季はカタール・オープン(Qatar TotalEnergies Open 2022)とBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)、そしてマイアミ・オープン(Miami Open 2022)の3大会連続優勝を果たしているシフィオンテクは、これで世界ランク1位としての初戦を勝利で飾り、連勝記録も18に伸ばした。

 これに先立って行われた第1試合でポーランドは、マグダ・リネッテ(Magda Linette)が6-1、4-6、6-2でベテランのイリーナ・カメリア・ベグ(Irina-Camelia Begu)に競り勝った。

 一方、英国は全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)女王のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)の活躍で、通算11度の大会制覇を誇るチェコと1-1で並んだ。

 チェコは通算2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)優勝を誇るペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)と元世界1位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)を欠く中で、第1試合ではマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova)が6-1、6-0でハリエット・ダート(Harriet Dart)を下し、リードした。

 しかし、第2試合では19歳のラドゥカヌが7-5、7-5でテレサ・マルティンコバ(Tereza Martincova)を下し、英国が勝負を振り出しに戻した。

 敵地プラハで、プロとして初めてクレーコートでのプレーに臨んだラドゥカヌは、厳しいサーフェスでの練習中に足の爪がはがれるけがに直面したが、試合ではその影響をまるで見せなかった。

 その他では、カザフスタンが母国の首都ヌルスルタンで試合に臨み、ドイツに2連勝して決勝ラウンド進出まであと1勝と迫った。

 第1試合では、カザフスタンのユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva)が3-6、6-3、6-2で強敵アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)に勝利。プチンツェワは女子国別対抗戦のシングルスで、母国歴代1位となる通算15勝目を記録した。

 カザフスタンは第2試合でも、エレナ・リバキナ(Elena Rybakina)が6-1、6-0でラウラ・シグムンド(Laura Siegemund)を一蹴。16日のダブルスかシングルス2試合で1ポイントを稼げば、勝ち抜けが決まる。

 1990年代の黄金期に全5度の優勝を成し遂げているスペインも、四大大会(グランドスラム)通算2勝のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza)と世界3位のパウラ・バドサ(Paula Badosa)がけがで不在の中で、オランダに2-0で先行した。

 また、イタリアとカナダは、それぞれフランスとラトビアを相手に2-0のリードを奪っている。(c)AFP