【4月17日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは16日、第33節の試合が行われ、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がハットトリックを達成したマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は3-2でノリッジ・シティ(Norwich City)を下し、アーセナル(Arsenal)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)がそろって敗れたため、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権争いは混沌(こんとん)としてきた。

 トッテナムはホームでブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に0-1で敗れて連勝が4で止まり、アーセナルも0-1でサウサンプトン(Southampton FC)に負けて3連敗となった。

 ロナウドがクラブキャリア通算50度目のハットトリックを達成し、オールド・トラフォード(Old Trafford)のファンの怒りを落ち着かせたユナイテッドは、アーセナルを得失点差で抜いて5位に浮上し、4位トッテナムに3ポイント差に迫った。

 グレーザー(Glazer)家がオーナーを務める17年間に抗議するため、多くのユナイテッドファンが試合開始17分までスタジアムに入場しないなど、試合前から不穏な空気が漂っていたが、遅れて入ってきたファンは、アンソニー・エランガ(Anthony Elanga)のクロスに合わせたロナウドの1点目を見逃すこととなった。

 そして37歳のロナウドは、アレックス・テレス(Alex Telles)のCKに豪快に頭で合わせ、チームの不振にもかかわらず今季公式戦20点目をマークした。

 しかしユナイテッドは、今季31試合で20点しか挙げられず最下位に沈むノリッジを相手に守備のもろさを露呈。前半アディショナルタイムにキーラン・ダウエル(Kieran Dowell)のゴールで1点差に迫ったノリッジは、52分にはテーム・プッキ(Teemu Pukki)の得点で追いついた。

 その後ユナイテッドの選手は、「お前らはそのユニホームに値しない」というチャントを浴びせられ、ポール・ポグバ(Paul Pogba)は途中交代の際に中傷の標的となった。

 しかしロナウドは76分、GKティム・クルル(Tim Krul)が守るノリッジのゴールに直接FKをたたき込み、チームは白星を飾って勝負の1週間を迎えることとなった。ラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)暫定監督率いるユナイテッドは、19日にリバプール(Liverpool FC)と、23日にアーセナルといずれもアウェーで戦う。

 トッテナムは90分にレアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)に決勝点を奪われ、前節アーセナルを下して8試合ぶりの勝利を収めたブライトンにチャンピオンズリーグ出場への追い込みを止められた。

 しかしアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が指揮するトッテナムは、前節チェルシー(Chelsea)に0-6で大敗したサウサンプトンにアーセナルが敗れたことで救われた。

 トップクラスのストライカーが不在のアーセナルは、サウサンプトンのGKフレーザー・フォースター(Fraser Forster)の好セーブ連発もあり、敵地セント・メリーズ(St Mary's Stadium)で不発に終わった。

 サウサンプトンは前半終了間際にチャンスが訪れると、DFヤン・ベドナレク(Jan Bednarek)がアーセナルの守護神アーロン・ラムズデール(Aaron Ramsdale)から決勝点を奪った。(c)AFP/Kieran CANNING