カブスオーナーの投資グループ、チェルシー買収計画から撤退
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【4月16日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のオーナーを務めるリケッツ(Ricketts)家のコンソーシアムは15日、サッカーイングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)の買収レースから撤退したと明らかにした。
リケッツ家とその投資パートナーは、買収オファーの最終案をめぐるコンソーシアム内の合意が不可能であるとして、ロシアの億万長者ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏が売却を決めたチェルシーの入札には参加しないことを決めた。
最終オファーは14日に米ニューヨークの投資銀行レイン(Raine)に提出される予定だったが、リケッツ家に加えて米大富豪のケン・グリフィン(Ken Griffin)氏とダン・ギルバート(Dan Gilbert)氏の投資グループは入札を断念した。
リケッツ家をめぐっては、一族の家長でチェルシー買収には関与していないジョー(Joe Ricketts)氏のイスラム教徒を嫌悪しているメールが2019年に流出し、ブルーズ(Blues、チェルシーの愛称)のサポーターから批判の声が上がっていた。しかし、この騒動はチェルシー買収計画から撤退したこととは、何ら関係ないと報道されている。
リケッツ家の撤退によって、チェルシー買収に名乗りを上げているのは、MLBロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の共同オーナーを務める米投資家のトッド・ボーリー(Todd Boehly)氏、英国人実業家のマーティン・ブロートン(Martin Broughton)氏、そして米プロバスケットボール(NBA)、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)の共同オーナーであるスティーブン・パリューカ(Stephen Pagliuca)氏だけとなっている。(c)AFP