【4月16日 AFP】ロシア軍黒海(Black Sea)艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ(Moskva)」に向かって、ウクライナ兵が中指を立てている切手が同国で発行され、「勝利」の象徴として人気を集めている。

「モスクワ」は14日、爆発と火災に見舞われ沈没した。ウクライナ側はミサイル攻撃によって撃沈したと主張している。一方、ロシア側は船で弾薬が爆発したとしている。

 切手はこれまでに100万枚が発行された。首都キーウの中央郵便局には14日、切手を買い求める人が長蛇の列をつくった。

 30枚セットを購入するのに2時間並んだというユーリ・コレサン(Yury Kolesan)さん(22)は「あの船は(ロシア艦船の中で)一番大きかった。ロシア軍はあれに賭け、私たちが撃沈した!」と興奮気味に語った。

「戦争の新たな局面だ。われわれの勝利だ!」

 切手の図柄は、郵政当局が先月開催したデザインコンペの応募作品500点以上の中から選ばれた。リビウ(Lviv)在住のデザイナー、ボリス・グロフ(Boris Groh)氏のもの。

 多くの郵便局ですでに売り切れとなっており、早くもネットで転売されている。

 ウクライナの郵政関係者はAFPに「もっと印刷したかったが、昨夜のキーウへの爆撃の影響で、必要な枚数を印刷できなかった」と語った。(c)AFP