【4月15日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の死因を捜査している検察は、同氏を介護した医療スタッフを過失致死罪で訴追した。

 アルゼンチンの国営通信TELAMが報じた告訴状によると、検察官は13日に行った裁判請求で、在宅ケアを担当した医療スタッフ8人が「怠慢」と不適切な管理でマラドーナ氏を「無力な状態」にして、見殺しにしたと指摘。

 自身の怠慢が人を死に至らしめる可能性あると知りながら、行動を怠ったとする犯罪の「未必の故意による単純殺人罪」で公訴した。

 長年にわたりコカインやアルコール依存症と闘っていたマラドーナ氏は、脳血腫除去手術のリハビリ中だった2020年に60歳で死去した。

 その死をめぐっては、神経外科医で家族の主治医だったレオポルド・ルケ(Leopoldo Luque)氏と精神科医のアグスティナ・コサチョフ(Agustina Cosachov)氏が、主に健康を管理していた責任者として捜査対象となっている。

 また、心理士のカルロス・ディアス(Carlos Diaz)氏と医療コーディネーターのナンシー・フォルリーニ(Nancy Forlini)氏を含む他の6人も責任を問われている。

 有罪が確定すれば、医療チームは禁錮8年から25年を言い渡される可能性がある。被告側は異議申し立てを行うか公訴棄却を請求することになる。(c)AFP