【6月17日 AFP】(更新)サッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の死をめぐり、捜査対象になっている看護師の担当弁護士が16日、担当医の過失致死を主張した。

 看護師のダイアナ・シセラ・マドリード(Dahiana Gisela Madrid)氏(36)の担当弁護士であるロドルフォ・バケ(Rodolfo Baque)氏は、検察の取り調べの後、「彼ら(担当医)がディエゴを殺した」と話した。

 マラドーナ氏は、脳血腫の除去手術を受けた数週間後の昨年11月、心臓発作により60歳で死去した。

 マラドーナ氏の死について調査した専門家委員会は先日、同氏は不十分な医療体制の下で長期にわたり見殺しにされたと結論づけ、その後マドリード氏ら7人が故殺(計画性のない殺人)容疑で捜査対象となっている。

 バケ氏は、心臓の問題で治療を受けていたマラドーナ氏が同時に精神薬を服用したことで、心拍数の増加につながったなどと主張し、同氏の死の責任はマドリード氏ではなく担当医にあると訴えた。

 バケ氏は「結局のところ、遅かれ早かれマラドーナ氏が亡くなるという心配な兆候が多くあった。しかし、いずれの医師もそれを防ぐことを何もしなかった」と話している。(c)AFP