【4月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、エネルギー輸出先の多角化のため、対アジア輸出を拡大すべきだと訴えた。

 西側諸国は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシア産の原油、天然ガス、石炭の使用を禁止または削減する措置を発表している。

 この日、テレビ中継されたエネルギー分野に関する政府会合で、プーチン氏は「当面の間、西側諸国へのエネルギー供給が減少するという前提で進める必要がある」と説明。ロシアの近年の方向性を継続し「南と東の急成長市場に輸出先を徐々に移していくべきだ」と述べた。

 また、エネルギーの脱ロシア依存を目指す欧州諸国の動きに対しては「西側諸国がロシアの供給業者を締め出し、われわれのエネルギー資源を他の供給元と置き換えようとする試みは、必然的に世界経済全体に影響を与えるだろう」と非難した。(c)AFP