【4月14日 AFP】サッカー女子北アイルランド代表のケニー・シールズ(Kenny Shiels)監督が13日、「女子は男子より感情的」であるため一気に失点するという自身の発言を謝罪した。

 北アイルランドは12日に行われた女子W杯(FIFA Women's World Cup 2023)予選でイングランドと対戦したが、後半の27分間に4失点。結果的に0-5で敗れ、本大会出場を逃した。

 この試合後にシールズ監督は「パターンを見てみると、女子の試合では失点後すぐ次の失点を喫することに気がつくだろう。女子サッカー全体に言えることで、女子は男子よりも感情的であるため、失点をあまりうまく受け止められない」とコメントしていた。

 これに男子元イングランド代表のイアン・ライト(Ian Wright)氏や同女子のシボーン・チェンバレン(Siobhan Chamberlain)氏らから批判の声が上がり、シールズ監督は協会のウェブサイトで発言を謝罪。「全国にいる大勢の少年少女の模範である選手たちを監督していることを誇りに思う。私は女子サッカーの味方であり、女性や少女が輝く機会を広げることに情熱を注いでいる」と弁明した。

 現役時代にアーセナル(Arsenal)とイングランド代表でFWとして活躍したライト氏は、シールズ監督の試合後のコメントは「ばかげている」と評し、「あの男は私がピッチ上で何度泣いたのか見てこなかったのか!」とツイートした。

 また、女子元イングランド代表GKのチェンバレン氏は英BBCで、得失点の直後にもろくなるのはどのチームも同じだと指摘。「女子の試合だけのことではない。男子の試合でも同じだ。女子に一般化するとは少しおかしいコメントだ」と反論した。(c)AFP